皆さんは真空管プリアンプをお使いですか、へうたむさんの記事にまあります、このプリアンプ、SV-Pre1616D
プリで球を差し替えられる世界初のプリアンプだそうです。
私も真空管のプリアンプを使っています、ECC88/6DJ8系の球を使った差動プリアンプです、音的にはかなりお気に入りです、ストレート性と響きが融合した石では出せないだるうと思える音質です、しかし難点はノイズです、大半は残留ノイズ、誘導ノイズも少々。
原因がいろいろあって、決め手にかけるのが厄介です。
①真空管自体
②ソケットの接触
③電源ノイズ(60Hz×2=120Hz)
④真空管パワーアンプとの相性
⑤内部配線が拾うノイズ
⑥グランドラインの配線
⑦電源ケーブル
⑧整流回路
この中で真空管自体が一番怪しいのですが、やっぱりノイズは奥が深い。
プリアンプ不要論が数年いやいや2、3十年前に浸透した事がある様です、それはレコードプレーヤーがメジャーで無くなったころ、フォノアンプが不要になり、ラインアンプのみのプリアンプは不要ではないか?、当然の考え方ですよね。
プリアンプを挟むと、音の厚みが増す、深みが増す、響きが増す、広がりが増す、と良い事ばかりの様ですが、解像度が後退し、表現力が鈍くなり、ノイズと歪が増大する、と言えませんか?、でも個人によって受け止め方は様々。
現在の真空管プリアンプいろいろ対策してきましたが、そろそろ限界、EL34シングルを繋ぐと左右共に気に成らないレベルです、しかし300Bシングルでは左チャンネルが誘導ノイズの様な大き目の音、右は残留ノイズの拡大版、要するのこのプリアンプと300Bシングルの組み合わせは無い、という事です。
そこでパッシブプリを繋いでみました。
ソフトンの小型22接点抵抗切替え式アッテネータ
この自作プリアンプを300Bシングルに繋いでみました、左右ともノイズはほぼ有りません、そこで真空管プリアンプとパッシブプリアンプの音の差はいかに?
じっくり聞いていませんが、良い感じです、確かに余分な音がしない感じです、その分寂しいのかと思いきや、濃くもあります、管楽器の響きも良い感じ、今までプリアンプは必要不可欠と思い込んできましたが、必要ないかも????
過去5年ほど前と比べ何が違うのか、それは音源の再生能力です、プリアンプで補おうとした音の太さ、大きさ、響きはすでに音源再生に備わったのではないでしょうか?しばらくパッシブプリ+300B+KX-5で聞き込んでみます。
ノイズの無い世界は清々しい。