現在のオーディオ用スピーカーの主流は小型ブックシェルフとトールボーイ、大型フロアースピーカーは一部のハイエンドに存在するが数は少ない、過去はブックシェルフでありながら30cmから35センチのウーハーを乗せた製品が目白押しであった、スケール感とか低域の豊かさを求めた証拠である。
なぜ今は小型スピーカーなのか、その答えは簡単である、オーディオに与えるスペースが少ない、住宅事情はそれほど違いは無いと考える、しかしデスクトップオーディオ、リビングのシアターとオーディオの共存、過去の全盛期の様にオーディオだけを愛する人が少なくなっている、オーディオに対する価値観の変化だろうか?
私が使っているELAC BS243はまさに小型スピーカーの代表でもある、部屋はL26が大きさとして限界か10畳程度の洋間、当然コストが関係するので大型は手に入れにくい、しかし私が小型スピーカーを好んで使うのは音が良いからである、鳴らし易いと言った方が良いだろう。
L26は大型では無いがBS243と比べればその差は歴然、40年近く時を超えて我が家に着たL26と現代の小型スピーカーはどんな個性の違いが有るのだろう。
あくまでも自分の満足度で表現すると
L26 | BS243 | |
高域の表現 | 7 | 8 |
低域の表現 | 8 | 7 |
迫力 | 8 | 8 |
透明感 | 7 | 9 |
音像表現 | 9 | 8 |
音場表現 | 7 | 9 |
感情表現 | 10 | 9 |
音楽的正当性 | 8 | 8 |
結果は肉迫している。
改めてBS243のレベルの高さを感じた、先ず大きさの違いで感じるのは低域の圧力だけなのだ、目をつぶって聞いているとエンクロージャーの大きさの違いは感じない、そこが現在小型スピーカーが増殖している理由だと思う、L26は独特の感情表現は素晴らしい、しかしエンクロージャーの回析や不要振動のせいで音場はボケる
前回も言ったが各楽器の表現は個性であり、大型と小型の違いでない、L26はウーハーとツイターの位置が近い、この為点音源的で、音像が明確なのもうなずける、L26の価値観は存在感と持っている喜びが大きい。
共通点は両方とも音楽が楽しめるスピーカーだと言う事だ。