WHARFEDALE D320は優秀なスピーカーです。
前作のはDiamond 220の情報ではエージングでの変化はほとんど無い様だが、D320は10時間程度までかなりレベルが悪い、音離れが悪く、
聞いていて楽しくなかった、Diamond 220とは何が違うのか、ユニットはツイーターもウーハーも新規に開発した物らしい。
ネットワークの情報はほとんど無い、ツイーターは前作が表面がつるつるなのが、新作は表面がざらついている、ウーハーはセンターキャップの構造も違い、エッジの材質もかなり違う。
何れにしろD320は30時間程度までだが音質の変化が大きかったのは事実である。実際はどの部分が変化しているかは分からないが、50時間も聞いているとその素晴らしさに脱帽する。
そこで欲が出て、Diamond 11.2を入手する事にした。
ツイーターはD320と同じ、ウーハーは15㎝(実際の振動板はエッジを含め13㎝程度)D230より若干大きい。
エンクロージャーはラウンド構造で9Kg有る。
Diamond 10.1は3Kg程度のペラペラのエンクロージャー
私は重たくて箱鳴りしない音が好きなので、こいつは気に入るはずだ。
予想通り初めは、つまらない音だ、なんでこんなに団子状態なんだろう
ある程度音を出したまま、外出3時間、まだ駄目だ、この時点で失敗なのかと思う人もいるだろう。
あきらめてBGMで10時間、おーちょっと目覚めてきた。
30時間経過、中高域の音離れがかなり良くなりました、低域の切れも改善され、ただボーカルがもうちょっとかな。
50時間、申分ありませ、ピアノの立ち上がり、ボーカルが滑らかで、弦の音が心地よく、ベース・ドラムが思った通り躍動します、ウーハーとエンクロージャーが大きくなった事でスケールの大きさはD320以上。
しかしこんなに変化するスピーカーも珍しい、これはユニットではなくネットワークなのだろうか?もしかすると電解コンデンサー使ってる?
D320がスピーカーの後ろ側に深く展開する音に対し、Diamond 11.2はスピーカーを中心に前後に展開するタイプ。両スピーカーとも標準より安く手に入った事もあり、しばらく聞き比べようと思う。
WHARFEDALEと言うスピーカーは不思議な存在だ、ここがこんなに素晴らしいというより、全体のバランスが素晴らしい、強いて言えば、柔らかい音なのに表現力が豊かで、空気感も文句なく、音離れが良いのに
嫌な音が一切ない、オールラウンドスピーカなのだ。