ひでじさんからお借りした全段差動パワーアンプ、我が家のスピーカーに馴染んで来たので、ファーストインプレと行きますか、余談ですが、ぺるけ氏の記事を見るとプッシュプルの欠点を何とかしたくて全段差動プッシュプルを開発したそうです、それではシングルアンプの欠点は低音の伸びが足らない事、裏を返せばプッシュブルの利点は低音の伸びやかさ、それではプッシュプルの欠点は「鮮度」だと私は思います。
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そんか観点から、全段差動パワーアンプを聴いてみましょう、ただたいして耳では無いので比較対象物が必要ですサンオーディオの2A3シングルではちょっと手ごわいので、ここは春日のEL34シングルにしましょう。
先ずお借りしたアンプの仕様ですが、ひでじさんの取り説付きです。
回路図はひでじさんのブログをご覧ください。真空管はEiのPCL86です、これはユーゴスラビア製の綺麗な
5極管と3極管の複合管です、有名な所では6BM8が有りますが、残念ながらピンの配列が違う様です。
さて音ですが、先ずBプリに繋いでみました、上流からPC、DDC、DAC、Pプリ、差動PW、センソール改
出て来た音は、音楽的、何故って、響き成分が多いのです、聞いてて気持ちが良く成ってきます、何か自然と言いますか、想像では全然違う事を考えていました、差動アンプは強調性が強く出しゃばった音、スリリングで聴き逃せない音、そんな思いを寄せて居たのは事実です。
そんな思いとは裏腹に、出音はナチュラルです、Bプルとの組み合わせでは、低域の躍動感がEL34シングルの比では有りません、この小さいトランスから豊かな低音が押し寄せてきます、何故か中域は特にボーカルは引っ込み思案の様です、管楽器は反面張り出して来ます、高域は思ったほど伸びやかでは有りません、でも全体のバランスが整い、聞きづらい所は一切有りません。
では差動プリに換えてみます、違和感はかんじません、ボーカルがぐっと前に出てきます、こちらの方が良い感じ
高域も伸びてきました、我が家の場合は差動プリ+差動パワーの方が繊細で、聞き応えが有ります。
何時も聞いている差動プリ+EL34シングルとの違いをあえて表すと以下の様に感じます、これは私だけの感覚なので一般的では有りません、参考にしないで下さい。
①差動プリ+差動パワー
②差動プリ+EL34シングル
低域 ①>②
中域 ①=②
高域 ①<②
音楽性 ①>②
躍動感 ①>②
抜け ①<②
瞬発力 ①<②
Dレンジ ①>②
Fレンジ ①<②
こんな雰囲気ですが、私の感覚がおかしいのでしょうか、差動パワー刺激が足りません、優しくナチュラルなんです、しかしこの低域は魅力です、OTLアンプとは一味違う豊かな低音です、もう暫く貸してもらえそうなので、DACダイレクトの音も聞いて見たいです。
想像とは少し違いましたが、やっぱり素晴らしいパワーアンプです、実はひでじさんからの借り物がもう一つ
これは思ったより小さいです、楽しみがまだまだ続きます。