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Channel: 気まぐれなオーディオライフ
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ELAC BS 182

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エラックのスピーカーの個性がだいたい見えてきた。

一言で表現すると、面白く楽しいスピーカである。

外観は昔から考えれば斬新で、金属的な冷たいイメージを与える、展示品らしく少々使用感が目立つ、このスピーカー金属製のネットと布製のネット2種類が付属し、装着はマグネット式、まー私もお店にいけば気に成るスピーカーのネットを外しユニットを拝見する。

ネットを取る時や装着時にマグネットに吸引されて「パチ」と強くぶつかる音がする、その為か部分的に塗装が痛んでいる、皆さんネットを外したがるんですよね。

ツイーターの仕上がりは綺麗で、高級な風呂用排水溝の様だ、全面的に開いていても良いと思うのですが、音響レンズの役目でもあるのでしょうか、思ったよりも小型で精密感があります。

ウーハーは最近多くなってきた球体を切り取ったようなデザインだ、カタログでは13.5センチとあるが、センソール1の13センチより小型で、ロールエッジまでの直径はダリが11.5センチ、エラックが11センチ、ダリはシャーシごと前に飛び出しているのでかなり大きく見える。

このウーハーの秘密は、アルミの下に潜んだパルプ紙、なんとクルトミューラー製パルプコーン、そこが柔らかさや暖かさに繋がっているのかも。

ボックスはサンテンブラック、つや消しのブラック、ピアノブラック程ではないが、手垢が目立つ、しかし私はこの方が好きだ、つや消しは落ち着く、外観のコスパはまあまあですな。

イメージ 1

さて音だが、これが実に面白い
初めは高域がホーンくさいと感じたが、聴いているうち耳になじむ、ピアノの立つ音は素晴らしい、しかし冷たさを感じない不思議なスピーカーだ、シンバルは奥まって出しゃばらないが繊細、バイオリンの高い音が聞き易く耳の刺さらない、ピアノは立つのに弦は丸い、よく出来たツイーターだと思う。

ユニット間の繋がりに違和感はない、ボーカルが素晴らしい、その声に包み込まれるような安堵感、それでいて歌い上げる表現力に乏しさは無い、ナチュラルサウンドではなく、人工的な香りがする、それでも落ち着く、管楽器、サックス、トランペットの表現力はホーンスピーカーを彷彿させる、鳴きの部分の表現がしみてくる。

低域はサイズなり、Bプリの効果もあり不足は感じない、はじめより切れ味がよくなった、低域に関してはまだ変化しそう、ウッドベースは良い感じだが、ヨーヨーマのチェロの表現力はちょっとへん、ダリの方がぜんぜん良い。
スネア、バスドラは違和感が無い程度、それでもスケールは大きい。

このスーカーとにかくピアノとボーカルが良い、全体的には小型特有の音場感に優れ、音像は得意不得意がある
広がりは奥行き方向より左右上下が得意のようで、その辺りはソースに忠実なのかもしれない、無理やりパートの前後感を表現するスピーカーもあるが、エラックは自然に感じる。

イメージ 2
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結論は暫く使えそうだ、もしかして私の好み。
SV-2A3になじんで来ました、おまけに私の耳にもなじんで来ました。


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